真冬にだけ現れる雪と氷の村。然別湖(しかりべつこ)コタン(どこかにマイル旅)

JALのどこかにマイルを使って帯広へ2泊3日のひとり旅をしてきました!
2日目は帯広駅から1時間45分かけて、真冬にだけ現れる然別湖コタンへ行ってきました。凍った湖の上に、アイスバーや氷上露天風呂、アイスロッジが出現。幻想的な世界でした。

バスで1時間45分ってふつうに遠いって思ったし、バスの本数も少なくて便利とは言えない。それでも行く価値があると思う異世界でした。実際に訪れて思ったことは、写真で見るのと時間をかけて足を運ぶのでは感じることが全然違うなってこと。然別湖に到着するまでに見たバスからの景色、温度の変化、太陽の光、天気の移り変わり、標高が上がるにつれて現れる雪景色。全部体験したからこそ「行ってみてよかった」と言える。
今回、素敵な写真をたくさん撮ったけど、旅のほんの一部を切り取っただけにすぎない。道中の景色、街の風景から本当にたくさんのことを感じて、5感をフルに使ってきました。到着するまでの「どんな場所なんだろう?」というドキドキ感、到着したときの「真っ白な世界で本当に湖が凍ってる!」という感動。「やっぱり旅は面白い」と改めて感じた北海道旅行だったよ。
前置きが長くなりましたが、然別湖コタンの様子をご紹介します。
然別湖は、寒い日は南極よりも低い気温になる日もあります。想像できない寒さにビビりながら、しっかり着込んで行ってきました。
【−10℃に備えた服装】
・スノーブーツ
・貼るホッカイロ
・極暖を着る、ヒートテックレギンス
・タートルネック
・ウルトラライトダウン
・ウィンドブレーカー
・ダウン
・ニット帽の重ね着
・手袋必須
Contents
アクセス
帯広駅からバスが出ていて、ビジットトカチパス(1日パス)1,500円を購入しました。帯広市内のバスでも使えます。然別湖まで普通に乗車すると片道1,600円くらいかかるので、1日パスを買った方がお得です。
2日パスは2,500円です。
使い方は、1~6の回数券があって、降りる時に運賃箱に入れます。6まで使ってしまったあとは、パスの表紙を運転手に見せればOKです。

帯広駅からの時刻表
帯広駅発7:52のバスに乗って然別湖へ行きました☺︎早朝でしたが、ほぼ満席!ビジットトカチパスは乗車前に、帯広バスターミナルおびくるという施設で買いました。ありがたいことに早朝から営業しています。
開館時間:5時40分~21時00分
ホームページ:https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/shisei/shisetsu/shikankei/1011103.html
時刻表はこちら。

然別湖コタン行きは1日4本あります。本数が少ないので帰りのバスを見ながら予定を立てました。
行き:7:53
帰り:10:00 or 13:20
に乗る作戦です。


※2023年2月の情報です。詳細は公式サイトと 北海道拓殖バス( https://www.takubus.com/ )をご確認ください。
バスでの移動がおすすめ
然別湖は山奥にある湖です。雪山を通るので、雪道での運転に慣れていないならバス移動がおすすめです!帯広空港〜市内の路面には雪が積もっていなかったので、レンタカーで運転できるかも?と思っていたのですが、とんでもない!街を少し離れると路面は雪で覆われていて、がっつり雪道でした。
こんな道をスイスイ運転できるなんて、運転手さんすごいな〜と思いながら乗車していたよ。
有名な白樺並木の前も通りました。

然別湖は標高810mにある湖で、道内では最も高い場所にあります。最深部は約100メートル。
然別湖までは山道を登ります。近づくにつれどんどん雪景色になってすごいことになってる!

然別湖のバス停に到着!見渡す限りまっしろ。

然別湖コタンに到着
チケット売り場へ行ってシーズンパスを購入します。入場料は500円で、再入場可能です。

天気は変わりやすくて、日差しが出ていたと思ったら曇りになったり。太陽が出ていないとかなり寒いです。
1番最初に訪れたのがアイスバー。ここではドリンクが飲めたり、氷のアートを見ることができます。

アイスバー
入り口でシーズンパスをスタッフに見せてから入ります。このカウンターでドリンクを注文します。氷のグラスは1,800円くらいと少し高めなのですが、せっかくなら氷のグラスで飲んでみてね。
氷でできたバーカウンター。

氷のグラスではなく、ふつうのコップでも注文できます。氷のグラスで飲もうと張り切っていたのですが、寒すぎてどうしても冷たいドリンクを飲む気にはなれず、私は諦めました・・・。
壁にはお酒のボトルが並んでいました。

バーカウンターの次の部屋には氷のアートがありました。

白のでこぼこした模様のところはどうやってくっつけているんだろう?

この部屋には氷でできたステージもあって、バンドが演奏するイベントがあるそうです。

冷凍庫にいるかと思うくらい冷えたのですが、白と透明な氷の空間をいつまでも見ていたくて、なかなか離れられない。
ジオ イグルー(氷の紹介)
アイスバーの次はジオ イグルーという氷のドームに行って、氷のお勉強。これはキャンドルアイスと言って、氷が融けるとき細長くロウソク状にばらけてできるそうです。

近くで見るとたしかに細長い模様になっていました。

これは然別湖がどれだけ寒いか紹介しているパネルです。12〜2月は南極・昭和基地より寒いそうです。

凍るタオルとかやってみたら面白かったかも!
アイスロッジ
然別湖コタンにはいくつかのアクティビティと体験ができ、予約すればアイスロッジ宿泊着擬似体験ができます。2023年分はすでに満室となってしまったそうですが、来年など機会があればアイスロッジに宿泊するのも面白そうです。
アイスロッジの内側はこんな感じ。このベンチの上に寝袋を敷いて一晩過ごすプランです。

ホームページには”イグルーの外側が-30度に下がっても、イグルーの内部は風がないため、暖かく感じます。
寝袋の中に入ってしまえば、暖かくて快適そのもの 。
とっても静かな湖の上で 、湖の氷がきしむ音や、イグルー越しに伝わってくるあかりの変化を感じながら、ひと晩を過ごすのは、ここにしかない 特別な体験です。”と記載がありました。
「湖の氷がきしむ音」ってどんな感じなのか聞いてみたい。
氷上露天風呂

なんと湖上に露天風呂があって、入浴時間は9:00〜20:00まで。足湯もあります。凍った湖の上の露天風呂だなんて、良い経験になりそう。

スノーモービル・スノーラフト
スノーモービル、スノーラフトを体験できるコーナーもありました!なかなかのスピードで湖の上を駆け抜けるので、乗っていて気持ち良さそうです。

然別湖半温泉ホテル 風水
一通り見学して、雪が降ってきて冷えてきたので「風水」というホテルへ入ってみました。レストランが営業していたら入ろうかと思ったのですが、まだランチ営業を開始しておらず。お土産屋さんがあったので、立ち寄ってみました☺︎

ホテル風水には温泉があり、大人は1,000円と看板があったよ。冷えた体を温めるのによさそうです。

カフェ「mubanchi」へ避難
この白い建物の2階にカフェがあるという看板があったので、行ってみることにしました。

スマホの電波が全然入らなかったので、カフェでWi-Fiを使えるのが有り難かったです。

窓際席に座ってキッシュセット(1,350円)を食べました。ドリンク付きでこの価格はお得。ベーグルは外はパリッと、中はもっちりで。スープはクラムチャウダーとコーンスープから選べました。

この雪景色を見ながらのランチは格別。帰りのバスが13:20で2時間近い待ち時間があったので、ゆっくーーりランチをすることにしました。然別湖の周りには、然別湖コタンかこのカフェかホテル風水しかありません。
都会に住んでいるとこういう待ち時間があまりないので、久しぶりに”何かを待つこと”をしました。不便さを感じるのも旅ならでは。読書をしたりカメラを触ったり贅沢な時間の過ごし方でした。

カフェにはひとり旅をしている人もちらほらいて仲間意識が芽生えます。
ゆっくりランチをしても時間が余ったので再びアイスバーへ。名残惜しいな、、と思いながら帰りのバスへ向かいます。
然別湖発のバス停
カフェを出て山側の駐車場へ進むとバス停があり、出発時刻の10分前くらいから乗車できるようになっています。出発時刻ギリギリだと座席が埋まってしまうので、少し早めに行くのがいいかも。

帰りも1時間45分くらいかけて帯広駅へ向かいます。日が出てきて暖かくなったのと疲れていたのもあって、バスで昼寝しました。途中で起きましたが、帯広駅はまだまだ先だった。笑 北海道にいると心が広くなるというか、距離感がバグる。遠くても時間がかかってもしょうがないか〜と寛容な気持ちになります。

冬だけにできる然別湖コタン、すごくよかったです。気になっている方はぜひ訪れてみてくださいね。帯広駅に着いたあとは、ばんえい競馬を見に行こうと帰りのバスの中で決めました。「次はどこに行こうかな?」と考えて気軽に動けるのがひとり旅のいいところ。
続きはまた書きます。ではまた。
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